プロジェクトをはじめる前に

公開日:2026/08/17

更新日:2026/8/17

クラウドファンディング用語集:知っておきたい基礎知識と重要キーワード解説

クラウドファンディングは、インターネットを通じて多くの方から資金を募る仕組みとして定着してきました。特に日本では、2011年の東日本大震災における復興支援とともにその活用が広まり、現在では個人・法人・非営利組織など、新たな挑戦を志す多様な方々のファンドレイジング活動において重要な役割を果たしています。

プロジェクトをスムーズに進め、成功に導くためには、まず関連する用語を正しく理解しておくことが大切です。クラウドファンディングに関連する用語は事業者によって定義が異なる場合もありますが、本記事ではREADYFORでの定義をもとに、押さえておきたい基本用語をまとめました。

準備中や実行中に、言葉の意味で迷った際の辞書がわりとして、ぜひご活用ください。

1. クラウドファンディングの基本・仕組みに関する用語


クラウドファンディング

クラウドファンディング(crowdfunding)とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネット上で自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人を募り、お金を集める仕組みです。

実施方式(All-or-Nothing方式 と All in方式)

クラウドファンディングには、主に以下の2つの実施方式があります。

実施方式

概要と特徴

All-or-Nothing(オールオアナッシング)方式

支援総額が目標金額に達した場合に、クラウドファンディングが達成したものとして取り扱われる実施方式

All in(オールイン)方式

支援総額が目標金額に達したか否かにかかわらず、1円以上の支援があった場合にクラウドファンディングが達成したものとして取り扱われる実施方式

目標金額

目標金額とは、実行者がクラウドファンディングにおいて募集する支援総額の目標値のことです。なお、後述の「ネクストゴール」が設定された場合でも、最初に設定した目標金額自体は変更されません。

ネクストゴール

ネクストゴールとは、公開時点で設定した目標金額を達成した後に新しく設定する目標金額のことです。より多くの支援を集め、当初のテーマに関連する形で次のステップや別の用途にも資金を充てるなど、プロジェクトをより発展させるために設定します。

ネクストゴールを設定すると、プロジェクトページのデザインが変わり、次の目標金額への挑戦が可視化されます。万が一ネクストゴールに届かなかった場合でも、公開時点の目標金額に達していれば、支援募集期間の終了までに集まった金額を実行者は受け取ることができます。

成立

支援総額(寄付総額)が公開時点の目標金額に達し(※)、かつプロジェクトが中止されることなく支援募集期間を満了し、資金の受け取りが確定した状態を指します。

※All in方式では、1円以上の支援がある状態

2. プロジェクトのタイプとリターンに関する用語


プロジェクトタイプ

クラウドファンディングは、寄付金の控除の有無などによって、主に「通常型」「寄付金控除型」「ふるさと納税型」の3つに大別されます。

プロジェクトタイプ

概要と特徴

通常型

通常型とは、個人・団体問わず幅広く実施されているプロジェクトタイプで、実行者やテーマへの共感をベースに支援を募るプロジェクトや、商品やサービス提供を対価として支援を募るプロジェクトなどがあります。支援の対価として、モノやサービス、イベントの招待といった「リターン」を提供します。READYFORではテーマによって、対価性の低いリターン(お礼のお手紙など)でも、共感による支援が十分に集まる可能性があります。

寄付金控除型

寄付金控除型とは、支援者が寄付金控除(税制上の優遇措置)を受けることができるプロジェクトタイプです。支援者には、対価性の低いお礼(ギフト)が提供されます。寄付金控除型の活用有無については、実行者の法人格により決まります。以下の団体において、支援金を寄付金控除対象として扱う場合に、ご利用可能です。<ご活用いただける法人格>国・大学・自治体・学校法人・認定NPO・公益社団法人・公益財団法人・社会福祉法人など、税制上の寄付金控除の適用対象である団体※なお、認定ではないNPO・一般社団法人・一般財団法人は対象外です。

・参考:【実行者向け】寄付金控除型プロジェクトのご利用条件/申し込み方法

ふるさと納税型

ふるさと納税型とは、自治体などが主導し、ふるさと納税制度を利用して資金を募るプロジェクトタイプです。自治体の住民の方は、税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けられますが、対価性のある返礼品の受け取りはできません。住民以外の方は、税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けられ、かつ返礼品(リターン)を受け取ることができます。

・参考:READYFORふるさと納税とは?よくあるご質問

リターン と ギフト

3. クラウドファンディングに関わる「人」に関する用語


プロジェクトの実施にあたり、さまざまなステークホルダーが関わります。

実行者

クラウドファンディングを立ち上げ、資金を集めてプロジェクトを実際に運営・実行する主体(個人・法人・団体)

支援者

実行者の想いやプロジェクトのテーマに共感し、資金を提供して支援する人

寄付者

寄付金控除型およびふるさと納税型のクラウドファンディングにおいて、税制優遇の対象となる寄付を行った人

マンスリーサポーター

常設寄付において、毎月決まった額を定額支援する申し込みをされた継続的な支援者

キュレーター

READYFORのサポートプランやコンサルティングプランにおいて、プロジェクトの成功に向けて伴走する専任担当者のことです。ページ作成や広報施策のアドバイスなどを通じて、実行者をサポートします。(サポート内容はプランにより異なります)

4. 期間や金額に関する用語

◼︎期間に関する用語

クラウドファンディングのタイムラインは、そのフェーズによって区別されています。

期間

概要

事前広報期間

プロジェクトの公開に先立ち、近々スタートすることをお知らせして周囲の関心を高める広報活動期間です。

支援募集期間

実行者がクラウドファンディングプロジェクトを通じて支援を募集している期間です。

初動期間

プロジェクトが公開されてからの「最初の5日間」を指します。この期間に目標金額の20%に到達すると、その後の目標達成可能性が90%以上になるとも言われており、プロジェクトの命運を大きく左右します。

中間期間

公開から6日目以降、終了6日前までの中盤にあたる期間です。支援が落ち着きやすいですが、継続的な発信が求められます。

ラストスパート期間

支援募集期間の終了に向けた「最後の5日間」を指します。




◼︎金額に関する用語

集まった総額、および支援者1人あたりの支援規模は以下のように定義できます。


支援総額

クラウドファンディングを通じて、支援者から寄せられた支援金の合計金額のことです。1人の支援者からのご支援金額を3段階に分けると以下のようになります。

支援の区分

概要

小口(小口支援)

支援者1人あたりの支援額が「1万円以下」の支援です。応援の気持ちを形にしやすく、支援者数(共感の広がり)を支える大切な土台となります。

中口(中口支援)

支援額が「1万円超から10万円未満」の支援です。取り組みへの強い共感やリターンへの高い関心を持つ方からの支援です。

大口(大口支援)

支援額が「10万円以上」の支援です。プロジェクトの意義に深く賛同し、大きな期待と信頼を寄せてくださる方からの支援です。

5. ページ・機能やサービスプランに関する用語


◼︎ページ・機能に関する用語

プロジェクト

実行者がクラウドファンディングや常設寄付で集まった支援金を使用して実行する企画、団体の運営その他の取り組み自体のことです。

プロジェクトページ

プロジェクトの内容、リターンの内容、目標金額、支援金の使途、支援募集期間などが記載されたウェブサイトです。「プロジェクト概要」のほか、「活動報告」「応援コメント」「終了報告」のページもこれに含まれます。

活動報告

クラウドファンディングや常設寄付の実行者が、支援者や支援の検討者に向けて、プロジェクトの進捗や活動内容に関する記事をタイムリーに投稿できる機能です。

終了報告

集まった支援金によって、プロジェクトページに記載した実施内容が目的通りに完了したことを、実行者が支援者に向けて公式に報告する機能です。



◼︎READYFORで提供しているクラウドファンディングプラン

クラウドファンディングを立ち上げる際、希望するサポート体制やリソースに応じて以下のプランを選択できます。

プラン

手数料

概要

ベーシックプラン

14%+税

標準的なサービスやシステム機能を備えたシンプルなプランです。

サポートプラン

14%+サポート手数料+税〜

専任のキュレーターがつき、プロジェクトの終了まで伴走するプランです。

コンサルティングプラン

14%+コンサルティング手数料+税〜

サポートプランの内容に加えて、クラウドファンディングの専門チームメンバーが戦略設計・伴走支援するプランです。

6. 戦略的な寄付集めに向けて押さえておきたい関連用語


最後に、クラウドファンディングの成功を単発のキャンペーンで終わらせず、その後の継続的な運営・活動へと繋げるために知っておきたい、資金調達にまつわる重要キーワードをご紹介します。


ファンドレイジング

ファンドレイジングとは、「ファンド(Fund=資金)」と「レイジング(Raising=調達する、集める)」を組み合わせた言葉で、直訳すると「資金調達」を意味します。

主には非営利団体がミッション・ビジョンを達成するために、必要な資金を調達する活動全般のことを指すのが一般的です。資金源としては、事業収益、助成金、公的資金、そして寄付など、あらゆる財源が含まれます。より限定的な定義として、「寄付集め」にフォーカスして用いられる場合もあります。
本記事で解説してきた「クラウドファンディング」は、このファンドレイジングという大きな枠組みを実現するための、非常に強力な一手法(アプローチ)として位置づけられます。


常設寄付

常設寄付とは、団体活動に必要な資金を継続的に募る仕組みです。クラウドファンディングと常設寄付を組み合わせることで、集まった支援を途切れさせずに次へつなげる仕組みを構築できます。


まとめ


本記事では、クラウドファンディングの基礎用語を解説しましたが、実施にあたっては、挑戦される方それぞれの状況に合った戦略が必要です。

皆さまの強みを活かしたクラウドファンディングを、ぜひ私たちと一緒に実現させましょう。

READYFORサプリ編集部

READYFORサプリ編集部は、「みんなの想いを集め、社会を良くするお金の流れをつくる」ことを目指し、資金調達や寄付集めをサポートする情報を発信します。クラウドファンディングやファンドレイジング成功に向けたノウハウをお伝えする勉強会やセミナーも開催しています。実行者インタビューやプロジェクトの裏側を伝える記事などをはじめ、想いを形にし、資金調達を成功に導くための様々な情報をお届けします。

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