クラウドファンディングを検討される際、多くの方が、本当に目標金額に届くのだろうか、自分たちの活動を誰が応援してくれるのだろうか、という不安を抱かれます。はじめてクラウドファンディングに挑戦する方、また大きな資金をクラウドファンディングで集めようとしている方にとって、戦略を練ることは時に、非常に高い壁に感じられるかもしれません 。
この記事では、日本初のクラウドファンディングとして蓄積してきた約3万件の掲載実績と、約500億円の支援総額という事実データに基づき、成功するクラウドファンディングの根幹となる戦略設計の進め方を解説します 。
クラウドファンディングの企画・戦略とは
戦略設計の第一歩:目的の整理と構造化
資金調達を成功させるためには、まずは、資金を集める背景となる”課題”と”想い”を洗い出すことが重要です 。課題の原因、課題が社会に及ぼしている影響、課題が解決されることでどのような未来、社会を作りたいのか、定量・定性の両面から課題を深掘りしていきましょう。情報を網羅的に洗い出すことで、本当に伝えるべきことを絞り込み、メッセージを洗練させていくことができます。
次に、課題解決のためのステップを整理します。どの順序で解決に向かうのか、それぞれのステップではどれくらいの資金が必要になるのか、支援者にもわかりやすく伝えることが重要です。READYFORのプロジェクトページでは、課題解決までの道のりやステップを必要金額とともにビジュアル化して示した事例がさまざまにあります。ぜひ、参考にしてください。
ターゲット設定:本当に支援をしてほしい人は誰か
READYFORの支援者属性データを見ると、25歳から54歳までが幅広い支援のボリュームゾーンとなっています 。特に、過去に複数回支援しているリピート支援者が約30%存在しており、一度きりの関係ではなく、継続的に活動を見守るファン層が定着しています 。
(挿入:データ図)
しかし、クラウドファンディングの成功のためには、最初から幅広い支援者全員に支援してもらうことを想定するのではなく、その中でも特に誰に刺さるプロジェクトなのか、どんな人が、どんな気持ちで支援するのか、初動フェーズの支援者を解像度高く想像力を膨らませることが重要です。
また、READYFORの支援者の大きな特徴として、返礼品のモノ欲しさよりも、特別なコトや体験、そして社会貢献への参加実感に価値を感じる傾向が挙げられます 。実行者からの想いのこもったメッセージや、普段は入れない舞台裏のツアーなど、活動の参加実感を演出することが、支援の大きな動機となっています 。
「誰に」、「何を」応援・支援してほしいのかをまとめる
クラウドファンディングの戦略を描く時の重要なポイントは、誰に・何を
まとめ
活動の目的を整理し、適切な戦略を立てることは、決して容易なことではありません。しかし、その過程こそが、皆さんの活動をより強固にし、新しい繋がりを生む貴重な機会となります。クラウドファンディングのご活用をぜひお気軽にご相談ください。
(筆者情報)
著者
小谷菜美
執行役員 / エキスパートキュレーター / 准認定ファンドレイザー / 日本評価学会認定評価士
法政大学 社会学部卒。WEB/編集ディレクターを経て2017年にREADYFORに参画。文化部門立ち上げ、こどもギフトプログラム立ち上げ、プログラムオフィサー。クラウドファンディング キュレーターとして伴走したプロジェクトの累積調達額約 38億。キュレーター部 部長、サービス開発部 部長、ファンドレイジング部 部長を経て現職。
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